オークラ劇場という場所②
更新するという奇跡。
前回のあらすじ
〜僕はH原くんは勇み足でポルノ映画を観に行くのであった!〜
劇場前に着くとまず目に飛び込んできたのが、今公開しているポルノ映画のポスターやAV女優さんやらの看板。急に日常に現れるエロ。エロス。エロ流し。
異世界がそこには広がっていました。
急なエロの押し売りに怯みつつも、ここまできたら入らないわけにもいかないワケで、興味はあるけどちょっぴり不安。けど背に腹はかえられない。初めてキャバクラの体験入店する女の子ってこんな心境なのかな。とか思いつつ入館することに。
中はこじんまりとしたロビーが広がり、右手側に受付のカウンター。左手側に休憩所的なソファが4脚ほどの空間が広がっていました。
壁には映画の上映スケジュールやら女優のポスターが貼られ、自販機が数台ある程度とかなりさっぱりとした内装。ザ、硬派。ポルノ映画に対して真摯な姿勢がビンビンと伝わってきます。
どういうシステムかわからずキョロキョロしていると「お客さんここ初めて?」
とカウンターの中の店のおばさんが話しかけてきまして。
始めてと返事をしましたら、まぁ僕らを舐め回すように観察。もとい視姦。その後「うん。お客さんは一階のほうだね」と。
どう値踏みされたかはわかりませんが、促されるままにチケット代1600円を払い。ついに僕らは劇場の中へ続く扉に手をかけるのでありました。
続く。